PiXiV-039

『ナーサ・ティスカリ』

投稿日:2008年09月20日 23:08

企画『第1次ロボット大戦』の派生企画『ピクロボチョコ』。
『ピクロボ』に参加したロボットをカード付き菓子のカードに仕立てると云う企画に参加した絵。

コレはナーサが秘密結社ロストブラッドの首領代行になった頃のお話。

箱が2つ在った。
大きい箱と小さい箱である。

『爺や。この箱は何ですか?』
『先程、【研究所】から届けられたモノでございます』

【研究所】とは秘密結社ロストブラッドの下部組織で、
様々な特殊メカや装備品を考案・製作する部署である。

『添付されてきた書簡によりますと、かもにょげらー搭乗者用の【耐G・耐衝撃装備】、ですな』

確かに、ロボットに乗って戦闘するのならばそのような装備は在った方が良いだろう。

『大きい方がルクシア用。小さい方がナーサ様用とのコトでございます』

大きい方の箱は既に開いており、良く観れば
ルクシアの着ているメイド服が普段とは少々違う気がする。

『ルクシア? その服がそうなのですか?』

近付いて見ると、所々が装甲らしき硬質のパーツになっており、
布地も普通の布ではないようだ。
かんなり重量もあるようだが、ルクシアは涼しい顔をしている。

『あら?爺やの分は?』

ふと気が付いてナーサが問う。

『書簡によりますと、【アンタには必要ない】とのコトです』

…納得である…。

『ルクシア用は直接戦闘も考慮し、耐G・耐衝撃に加えて防弾・防刃・防爆仕様。
大量の暗器を収納しているとのコトですが、
ナーサ様用は直接戦闘は無いと考えられますので、
耐G・耐衝撃機能のみとし、軽量に作られているとのコトでございます』

セバスチャンが説明をする間にルクシアが小さい方の箱を開け、中身を取り出す。
確かにソレはルクシアの装甲メイド服と比べて随分と軽そうであった…。

『…ソレを私が着るのですか…?』
『コレは動きやすそうですね』

困惑したように呟くナーサに対し、ルクシアが簡潔な感想を述べる。
所々メカメカしい部分があるが、ソレは…【レオタード】と大差なかった!!

『着れません! そんなの着れませんからね!!』

顔を真っ赤にしてナーサが叫ぶ。

『まったくですな。このような物をナーサ様に着て戴くワケには参りません』

しかめ面でセバスチャンが呟く。
ナーサがほっとしたのも束の間…。

『ナーサ様がお召しになるのです!
【研究所】には、もっと良い生地を用いるよう指示致します!!
最上級のシルクで作り直すようにと!!!』

『じ、爺やっ! 問題はソコではないのですよっ!!?』

BaCK