パトリシア様より

『ショート&ショート集』
 
1.始め
メイ「初めての方は初めまして、初めましてじゃない方も初めまして・・・」
エミ「メイお姉ちゃん・・・・初めましてじゃない方って、皆初対面だと思うよ・・・?」
メイ「え?・・・・そっ・・・そうでしたか、じゃあ皆さん初めまして」
エミ「言い直しても遅いって・・・・」
メイ「(無視して)え〜と私の名前はメイといいます、メデゥーサの亜種です」
エミ「無視かいっ!」
メイ「ほらほら、エミちゃんも自己紹介して・・・」
エミ「もぅ・・・・じゃ、初めまして、エミといいます、レイお兄ちゃんの妹で・・・・ってあれ?」
メイ「ん?どうしたの?」
エミ「お兄ちゃんがいないよ?」
メイ「あ、レイさんだったらちょっと外出してきますとか言ってましたよ」
エミ「えっ・・・・じゃあ私達だけでやるの?」
メイ「そうみたい・・・・」
エミ「じゃあ、お兄ちゃんが帰ってくるまでちょっとしたお話でも暴露しましょうか?」
メイ「暴露って・・・」
エミ「じゃあ、始まり始まり〜」
メイ「・・・・・」(エミにオチを締められてちょっとがっかり気味)
 
2.海
エミ「わ〜い、海だぁ〜」
メイ「あらあら・・・はしゃいじゃって子供らしい・・・」
レイ「妹だからね・・・でも・・・・」
メイ「え?」
エミ「お兄ちゃ〜ん、メイお姉ちゃ〜ん」
メイ「は〜い・・・・・って、えぇ〜」

エミを見たとたん驚くメイ
彼女の後ろには海の魔物達にとっての地獄絵図が・・・

エミ「えへへ〜いっぱい懲らしめた〜」
メイ「海の魔物・・・・ほとんど倒しちゃってる・・・・」
レイ「彼女の癖さ・・・・昔、海の魔物にまつわる悪い思い出があってね・・・」
メイ「・・・・でエミちゃん自身で懲らしめていると?」
レイ「ま、そういうことかな・・・・」
エミ「これで悪さはしないだろうね〜」
メイ「う・・・うん・・・」
メイは本当にメデューサでよかったと思った海に行った日だった。
 
3.好奇心・質問編
何やらユーリと暁音は忙しそうだったので、御人好しなメイはお手伝いをする事に・・・
お届け先はクランツ家の家ですが・・・・

メイ「こんにちはー、ポイントゼロでーす」
開けられたドアにはアヤがいた。
アヤ「あら、メイさん・・・・どうしたのですか?」
メイ「ちょっとお手伝いを・・・・」
アヤ「そうですか、それはお疲れ様です」
メイ「はい、こちらです」
アヤ「ありがとう・・・そういえば貴女ってメデューサの亜種と聞きましたが・・・」
メイ「?・・・・そうですが?」
アヤ「やっぱり・・・間違って鏡見ちゃって自分自身石になっちゃった事とか・・・ある?」
メイ「え・・・?ないですけど・・・・」
アヤ「そう・・・亜種は違うのねぇ・・・」
メイ「あはは・・・では、失礼しますね」
アヤ「はい」

そして帰り道・・・

メイ「言えないよなぁ・・・・レイさんと一緒に石化しただなんて・・・・」
顔を赤くしながら歩くメイだった。
 
4.好奇心・実践編
家に帰ったメイ、ふと何気なく洗面所へ行き、鏡を見つめた。
メイ「鏡見ちゃって石化・・・・か」
何となくアヤの言っていた事を思い出す。
メイ「眼鏡外しちゃったら・・・・私自身が石になるんだよね・・・・?」
ドキドキしながら、勇気を出し眼鏡を外す。
案の定、足下から石になっていく
はっと我に返り慌てる。
メイ「わっ・・・私何してるんだろう、こ・・・これじゃあ石化しちゃ・・・・」
慌てて眼鏡を戻す前に完全に石化してしまった。

彼女が元に戻ったのはそれから4時間後の事だった・・・

レイ「おいおい・・・なんでこんなことしたんだ?」
メイ「ちょっとした好奇心・・・かな?」
レイ「好奇心って・・・・もし僕が来ていなかったら元に戻るどころじゃ無かったよ?」
メイ「しゅん・・・・」
 
5.過去のお話
エミとメイは過去についての話をしている。

メイ「エミさんの過去ってどんなのでした?」
エミ「そうねぇ・・・一旦お兄ちゃんと別れたところかな?」
メイ「え?どうして?」
エミ「もっと自分自身を力付けようって誓い合ったの」
メイ「そうなんですか、何かかっこいいですね」
エミ「そ・・・・そう?じゃ、メイお姉ちゃんの過去は?」
メイ「えっ・・・・えーと、えーと・・・」
エミ「?どうしたの?」
メイ「えーと、えーと・・・」
そこにレイが割り込む
レイ「それはね、メイと森で初めての出会いだったかな?」
メイ「えっ、レイさん・・・」
顔を赤くするメイ
エミ「へぇ・・・・ちょっとおもしろい出会いだね?」
レイ「そりゃそうさ、何せ三年も石化しっぱなしだったからな・・・・な?」
とメイを見る、赤くなっていたメイは慌てて
メイ「え?・・・・そ、そうね」
エミ「メイお姉ちゃん?顔真っ赤だよ?熱でもある?」
メイ「いや・・・何でもないよ・・・・ちょっと顔を洗ってくる・・・・」
そそくさと洗面所へ行くメイ
エミ「変なメイお姉ちゃん」
レイ「ま、知られたくない過去だってあるさ・・・」
ごとん、と物が倒れたような音が洗面所からした。
レイ「・・・・またやっちゃったか、エミできるよな?」
エミ「あはは・・・うん、できるよ」
 
6.終り
レイ「ただいまーってあれ?2人ともなにやってるのかな?」
エミ「遅いよー、お兄ちゃん・・・」
レイ「あれ?自己紹介終わっちゃった?」
メイ「いや、もう終わりごろですよ」
レイ「あら・・・もう終わりかぁ・・・・」
メイ「自己紹介は今度・・・・ね?」
レイ「まぁ、仕方が無いか・・・」
エミ「というわけでお楽しみいただけたでしょうか?」
メイ「『書中見舞&残暑見舞&交互リンク記念を兼ねての総合的小説』って書いてあるけど、作者はもしかしてネタ切・・・・」
エミ「はいは〜い、というわけでまた会えたら色々とお話しますね〜」
レイ「では、またの機会に・・・」
メイ(あうぅ・・・・またオチ締められた・・・・)
 
おわり

 

パトリシア様から、暑中見舞&残暑見舞&相互LiNK記念の小説を戴きました。
短編を6編もです。
感謝。
どれもまったり風味で、良いですね〜。
素敵です。

パトリシア様のサイトです

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